自然葬とは何か、また自然葬が注目される理由についてご紹介いたします。
自然葬の概念 自然葬とは、遺骨をお墓ではなく自然に還す埋葬形式を指します。墓石に代わる墓標を持つかどうかによって 樹木葬と海洋散骨等に分けられますが、いずれについても「自然と一体化する」ので自然葬と呼ばれます。 但し、依然として埋葬が主流ですがお墓の種類に関する調査によると、2020年から3年連続で樹木葬が1位を獲得しており、徐々に自然葬のニーズが増加しています(※)。 ※「【第13回】お墓の消費者全国実態調査(2022年)霊園・墓地・墓石選びの最新動向」より
自然葬が注目されている理由 近年自然葬が注目されるのは、少子高齢化や核家族化です。お墓の継承者が少なくなっている中、残された人にお墓の管理を任せるのは申し訳ないと考える人が増えています。同時に、「亡くなったら先祖代々と同じお墓に入る」という家制度の価値観が薄れているのも事実です。また、都市部の墓地不足で地方に建てざるを得なくなっていることや、墓石そのものが高価であることから、お墓を持たない選択をする人が増えているのも要因の一つとなっています。お墓離れの風潮が墓石を持たない自然葬の需要を高めていると言えるでしょう。 しかし、いくら本人が自然葬を望んでも、残される人は「手を合わせるお墓がなくて寂しい」と感じるかもしれないので、大切な事は本人と周りの人が納得する形を選択することです。その為にも生前にエンディングノートを作成しておくこともお互いの理解を深めることになります。
合葬墓も選択肢 また、自然葬ではなく生前契約による合葬墓を選択する方も増えています。合葬墓とは、数百体の遺骨を1箇所に合葬する方式ですが、都市部においては大型のものも普及し始めており今後も広がる可能性があります。
誰にも弔われず…増える“無縁者”の遺骨
明けましておめでとうございます。
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